今回のテーマは数カ月前の記事「有力母系の誕生か?」の「続」編だ。オオクワガタ【母系1619】は果たして、サイズアップを促す有力母系なるのだろうか。クワカブ研究所は、スタート時からサイズアップ要因として母系重視の仮説を持っていた。苦節8年、ようやく表れたスター候補はいかに。
今年、80ミリ以上にサイズアップしたオスは、9月15日時点で3頭いる。割出はまだ半分弱なのであくまでも途中経過だが、母系【1619系】は、3頭のうち2頭を輩出している。母系【1619系】の姉妹13頭は、12頭のオスと交尾をして、現時点で54頭のオスが羽化している。
80ミリ以上に達した2頭は、図の様に【母系1619】をベースに、父方が同じ曾祖父、曾祖母を持つ近親血統であった。図のAもBも種虫はその年の最大サイズでない。この組み合わせと結果は、人為的なものでなく、羽化時期順、サイズ順の単純な組み合わせから発した偶然の賜物である。
図は今年羽化した【母系1619】を持つ78.5ミリ以上のオスを表記してある。【父系766】との組合せ以外は、サイズアップしていても78.5ミリまで達していない。【母系1619】は父系との組合せ次第なのか?次の報告は続編の「続編」として、割出が終わる12月以降に結果発表する。果たしてヒロイン候補は有力母系として認定されるのか。(吉虫)