月夜野きのこ園ブリードルームでは、月夜野きのこ園での昆虫の飼育や産卵などについてを発信していきたいと思います。第8回は命の選別と尊さを知る喜びについてです。
命の線をつなげる
人に例えると怖くなる。ブリードは命の選別をする。命の線をつなげる。どの虫をブリードにかけるか？かけないか？どのように組み合わせるか？「私」の判断が彼らの運命を決めてしまう。
近年、愛玩動物の業者や飼い主による悲惨を耳にする。クワガタ・カブトをブリードする者にとって他人事ではない。一歩間違えれば同じ道程を歩んでしまう。ニュースを耳にする度に身が引き締まり、自らを省みてしまう。
行動と生命の神秘や尊さを共有
ブリードルームでも極小サイズや奇形で生まれた虫の面倒も見ている。思った様に売れない虫もいる。当然、手間もお金もかかる。利があるとすれば命の尊厳を大切にすることだけかもしれない。
愛玩動物の悲劇的な事件の多くが目先の利にとらわれた行動が原因だ。短期的な収益や一時的な心の埋め合わせだけを求めてしまう。「私」は長期的に生命の神秘や尊さを知る喜びを共有したい。人に例えとそんな結論に辿り着いてしまう。
