暖冬の影響は?

ブリードルーム

今冬は暖冬だと言われている。年末年始から寒さが身に染みる日は増えたが、暖冬が撤回されるまでに至らない。幼虫の成長度は昨年に比べ早くなる可能性が高くなっている。菌糸ビン交換の時期は早まり、部材調達の計画に見直しが必要になるだろう。

ブリードルームは様々のデータを取っている。主な理由は産卵数増加、死亡率低下、サイズアップだが、もう一つ重要なことがある。それは過不足のない部材調達である。特に3本目以降の菌糸ビン交換は、種虫、産卵時期、温度帯などによって変動する。

現時点で2018年春シーズンに羽化した幼虫は全て2本目の菌糸ビンに入っている。課題は3本目の交換がどの時期に、全体の何割になるかだ。

・幼虫数(前年比)約140%
・前年一月の交換数(実績)48本
・一月交換予定数【目視検査】100本

データ上の本年1月の交換見込数は、67.2本(48×1.4)となる。目視検査で算出した1月の交換予定数は、データより約1.5倍多い状態である。

この数字を時間軸に変換すると、菌糸ビン交換は半月分早くなっていると解釈できる。3本目、4本目の交換数は、交換時期が早まることで微増する可能性がある。筆者は暖冬の影響ありという仮説に賭けてみる。菌糸ビンの調達計画は、半月前倒し、5%増、余分が出ない様に週毎に調整する戦略に変えてみる。(吉虫)

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