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ブリードルーム

失敗を可視化から暴く

「失敗した」

そんな言葉が二〇二〇年夏に脳内を木霊していた。失敗とは累代中のコアな幼虫を十分に産ませられなかったことだ。二〇二〇は秋から挽回のために時間を費やしている。とは言え、三月からは新ブリードシーズンが始まる。計画作成時に伴う二〇二〇年の振返りは、失敗の本質を二つの可視化で暴いてくれた。

統計は上手く使えば、感覚的理解を客観的、総合的理解まで深めてくれる。コア幼虫『Group T』(グラフ1の赤)の頭数は、昨年まで上昇トレンドだったが一転した。ところが、幼虫数の総計(グラフ2)を算出すると、結果は過去最高を更新していた。理由は別目的で産ませた『Group Y』(青)の幼虫数が想定を超え増えていたからだった。

『Group T』の幼虫数はなぜ減ったか、思い当たる節があった。クワカブ研究所はデータ分析から産卵時に二六度以上の温度帯に入れると幼虫数が増えると仮説を立てていた。暖房が稼働する冬と冷房が動く夏ではエリア毎の温度が変わるため、毎回どの位置で産卵させるか慎重に選んでいた。しかし、昨年は変更の手続き面倒だという声に妥協して、コアな『Group T』を不適正なエリアで、『Group Y』を最適な環境で産卵させてしまった。

サーモグラフィーは人間の目で見えない温度の世界を可視化してくれる。冬の環境だが、写真1はサーモグラフィーで撮影した産卵セットの温度分布である。左から三台車目の上から四段までは二十六度帯に入っていた。実際に秋のブリードでは産卵用ケースを左から順にセットしたため、遅い時期ほど幼虫数を増やしていた。温度帯仮説は温度の可視化とデータにより増々信頼性を高めた。

失敗の原因は技術的な問題でなくリーダーの判断ミスだったということになる。二〇二一年は同じ轍を踏まないように心を鬼にして結果を出すことに全集中したい。(吉虫)

-ブリードルーム

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