月夜野きのこ園ブリードルームでは、月夜野きのこ園での昆虫の飼育や産卵などについてを発信していきたいと思います。第25回は傾聴についてです。
冬眠の判断
利根川の河岸段丘と、支流・赤谷川が刻んだ黒岩渓谷を眺望できる。段丘面の高い所に引越し、新しい冬を迎える。川沿いということで、冬に冷たい風が吹き抜けていくのだろう。十月も暮れて来ると、否応なくオオクワガタの冬眠のことが頭をよぎる。
例年通り十二月に入ってから、冬眠セット組み始めるべきか、判断しないといけない。鍵になることは気温と新しい環境だ。冬眠セット置き場が、外気の影響を受け易い場所のため、日中が暖かいと冬眠スイッチが入らない。エサ交換が発生し続けてしまう。
天気予報
長期天気予報によると、十一月は平年より気温が高め、十二月は平年並みになる可能性がある。また、十二月から二月までの寒暖予報は、平年並みの寒さになる傾向の様だ。平年より気温が高めだった十月の気候は、冬まで引きずらないとみて良いだろう。
執筆中に、今年の冬は小中規模のラニーニャの影響を受けそうだという、ニュースが飛び込んで来た。ラニーニャの冬は西高東低が強く表れ、気温が下がる傾向にある。谷川岳方面から利根川に沿って、冷たい風が吹き下ろすならば、十二月に冬眠セット組みを開始しても問題はなさそうだ。今はまだ仮説なのだから、これからも自然の声に耳を傾けていきたい。(吉虫)