一の情報から、いくつもの手

マガジン-201801-1-P1020299 ブリードルーム

月夜野きのこ園ブリードルームでは、月夜野きのこ園での昆虫の飼育や産卵などについてを発信していきたいと思います。第39回は「一の情報から、いくつもの手」についてです。

一を聞いて十を知る

今年の紅葉が鮮やかだった訳は、冷え冷えとした秋のためだったのだろう。今、三峰山を見上げると、すでに白い衣を被り、むき出しの岩肌だけが秋の姿を残している。予想が難しい今年の気候は、一の情報から十を予測しなければならない。

「一を聞いて十を知る」は、論語の中で孔子の弟子が優秀な門人をほめる時に使った言い回しだ。現代社会では、仕事ができる人の代名詞として使われる。一から十読み取るには、ひとつの情報から文脈に潜む複数のメッセージを読み取る必要がある。

打つべき手

気象予報士は一カ月早いサイクルで季節が回っているという。単純に考えると二月の気候が一月に訪れる意味になる。二月にやる事を前倒しすれば良いのだろうか?実際は、一カ月前倒しになることとそうでないことが組み合わさることになる。

秋にブリードしたオオクワガタの子供たちは、より寒い時期に二令幼虫の時期を過ごすことになる。空調は室温を上げてくれるが、その反面で湿度を下げ、予想しがたい温度ムラを引き起こす。一の情報から打つべき手は全て打てたか?もっとあるはずだ。(吉虫)

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