「1458家」の興隆!サイズアップの血筋?

ブリードルーム

つい数年前まで日本の首相はコロコロ変わると言われたが、気付くと安倍首相の長期政権になっていた。安倍首相の実弟、父、祖父は衆議院議員、母方は岸信介首相と佐藤栄佐首相を輩出し、ブリーダーとして興味深く観察していた。ブリードルームでは、2018年の羽化虫の中で1458家の活躍が目立っている。オオクワガタを健康的に平均サイズアップさせる目的のブリードルームはこの一家により80mm台まで達することができた。

2018年羽化の80mm台2頭は、1458家の2番目に大きい兄弟から生まれた。祖父(364家)は65mmから73mmへ12%サイズアップした実績があった。一方、母の家族(273家)はメスしか生まれておらず特筆すべき点はなかった。この父と母は予想外に「サイズ順選抜方式」の基準をクリアする子供を多く残し、80mm台の礎となった。

80mm台までのサイズアップ要因は主に1458家と考えられるが、母方にも間接的な影響を示唆する特徴があった。80.5mm(2065家)の母系統(251家)は第二世代ですでに78.0mmの個体を輩出していた。母父の331家は曾祖父から3世代目までに13%サイズアップを続け、多くの基準クリア個体を出していた。80.5mm(2065家)の「はとこ」には79.0mmがいる。一方で80.0mm(2037家)の血筋は地味ながらもサイズアップの実績が十分にあった。

この7年、ブリードルームで経験したことは、「最大は最大につながらず、意外性のあるところから最大は生まれる。」であった。単純なサイズ順選抜方式によるペアリングは恣意的な操作がなく1458家の様な意外性を生んだ。2018年羽化虫の割出は半ばであるが、興味の中心は2年後、4年後に1458家を中心とした一族が最大に繋がるかに移り始めている。サイズアップは、先天性な要因が強いのか、環境などの後天的な要因が強いのか、これからも追求していきたい。(吉虫)

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