いざ、二〇二二・ブリードシーズンへ

ブリードルーム

昨年は何をチャレンジしましたか。私はドローンに挑戦しました。昔は国内外を動き回る生活をしていたので、コロナ禍で空からの景色が恋しくなりました。写真は月夜野から遠くない沼田の河岸段丘です。段々に見える地形は片品川が流路を変えながら赤城山の裾野を浸食して生まれました。

これまで堅苦しい記事が多かったので、今回はゆるくメッセージを発信します。「二〇二二年のブリードテーマはもう決まりましたか。」ブリードはワンサイクルが長いので一年一年が重要です。例えばオオクワガタはペアリングから羽化完了まで大体一年弱、成熟を待って次のブリードにうつるまで約一年半かかります。実験は数年越しになります。

今年、クワカブ研究所は新たな一手を打ちます。目玉は秋から始める一〇〇%カワラ菌床のオオクワ・ブリードです。過去に実験でカワラ菌床を使いましたが、最初から最後まで通しで使用するのは今回が初めてです。実験の好成績と論理的な分析から、オオヒラタケ系切り替える判断は妥当ですしパフォーマンスを向上させる可能性も秘めています。

一方、春ブリードは好調だった昨年の秋ブリードが再現できるかを試します。二〇二一年秋は過去に類を見ない産卵数を叩き出しました。色々な試みやカイゼン活動を行ったものの、これが要因と言える強いファクターもなく、結果はたまたまだったのかかもしれないと疑っています。よって、春は同条件で再現実験を行うことにしました。(この内容は次回の記事で書きます。)

ブリードは理論と実地によりノウハウを育てることが肝だと思います。一番大切なことは再現性です。再現性なくしてノウハウとは言えません。ブリードの一年は短く、数年単位で行う試みの一部でしかありません。光陰矢の如し!あっという間に二三年です。ちなみにプライベートの新挑戦は…(フフフ)。(吉虫)

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