必見!産卵セットの観察~前編

ブリードルーム

お客様から産卵セットについて「メスがもぐってしまった。どうしたら良いか」という声が複数あった。

【実験】
五ペア(一ペアは羽化不全のメスを使用)

【方法】
オスとメスは一緒に産卵セットへ入れる。オスは三週間後に取り出す。

【温度帯】
温度二五~二八℃、湿度三〇~六〇%

【確認事項】
メスはいつ潜るか?オスは交尾後に潜るのか?すぐ潜っても産卵するか?

【交尾の成立】
観察が可能だった四ペアは、全てで一回以上の交尾をセット後一日以内に確認できた。

【交尾後のメスの行動】
メスは五頭中三頭が一日以内、一頭が二日以内、残り一頭が三日から六日以内にもぐった。

【交尾後のオスの行動】
一部のオスは交尾後にメスに付きまとう行動が見られた。メスがもぐった後、オスはメスの堀った穴を活用して、自らが隠れるため浅い位置にもぐった。オスはエサを食べるために出て来る。一部のオスは外へ出たがる行動をする。

【交尾後のメスの行動とまとめ】
メスは一度もぐったらほとんど上がって来ない。二頭は表面に上がって来たことを確認した。

【まとめ】
メスは潜らないければ産卵できない。もぐった事は産卵、孵化への期待値が上がる。交尾したか否かは質問者同様に不安である。

【次回の記事】
クワカブ研究所は幼虫割出をセット後十週目で行っているが、次回の締め切りに合わすため、九週目に変更する。次回は産卵結果と産卵セットの使い方について書きます。(吉虫)

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