阿古谷レッドアイ誕生~そして迷い

ブリードルーム

「蛙の子は蛙」という言葉の通り、ブリードはほぼ親虫の遺伝に直結する。「鳶(トンビ)が鷹を生む」という言葉は生物学的に大げさ過ぎるが、起きて欲しい事だろう。突然変異は外的、内的な要因により遺伝情報の破損、複製エラーから起こる。自然な変異は偶発的突然変異や病気などの体細胞突然変異、子孫に伝わる生殖細胞突然変異がある。

昨年、突然にして阿古谷レッドアイは誕生した。クワカブ研究所がブリードするレッドアイ血統は岡山産のみである。本血筋は目の色が黒でない個体で生まれる生殖細胞突然変異が起きた群だ。稀に目は色素の薄いピンクや白に変化した。阿古谷レッドアイは累代六世代目で一頭だけに起きた稀な現象だった。

阿古谷血統は六世代前に三人のブリーダーから買った種虫から始まった。最初の世代は同じブリーダーの虫を可能な限り交尾させないようにした。その後は一部の実験ブリードを除き、兄妹姉妹が合わさない様に組んだが、三世代目以降、産卵数のカタヨリで次第に血が濃くなった。阿古谷レッドアイは図の血統表から父も母も三世代目までさかのぼると、完全に同じ血筋であることが分かった。

この兄妹姉妹は四頭で全てメス、内一頭が赤目だった。六世代目の阿古谷全体では六八頭中六七頭が黒目だった。やはり、この個体は偶然突然変異と解釈するのが妥当だろう。一方でこの突然変異は生殖細胞レベルで次世代に赤目が続いて欲しいと願っている。

悩ましい点は赤目がメス一頭ということだ。阿古谷同士でレッドアイのペアは組めない。阿古谷血統にこだわると黒目×赤目の組み合わせになるが、目の色が人間同様に濃い色が優性遺伝子ならば、阿古谷レッドアイは続かない。一方で赤目にこだわれば、岡山産レッドアイと組み合わせになるが、子孫は赤目で生またとしても何の価値があるのだろうか。ペアリング計画の期限は来週末!迷うな~。

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