月夜野きのこ園ブリードルームでは、月夜野きのこ園での昆虫の飼育や産卵などについてを発信していきたいと思います。第5回は冬眠は温度低下だけの理由についてです。
オオクワガタの冬眠
オオクワガタ飼育で冬の歳時記と言えば冬眠だ。定期的なエサやりから 解放されホッとする季節だ。また、オオクワガタと顔を合わす機会 が少なくなり一抹の寂しさを覚える。上手 なブリードをするためにはオオクワガタが生活を営んでいた自然界を理解する必要がある。生息地の環境、四季の移り変わり、一日の 温湿度差などを頭に入れておきたい。飼育の場において自然の営みを再現することは基本中の基本だろう。
ブリードの醍醐味
一置方 でブリードの醍醐味は「非自然」でもある。自然界に存在しない効率の良い栄養を与え、意図的に温湿度を操作する。大型化や確実な 繁殖に とって必要不可欠な要素だ。
あえてもう一度疑いたい。冬眠は本当に必要なのか?自然界では温度低下 のみが冬眠の理由なのか?もし、冬が突然なくなれば冬眠しなく な
るのか?それとも、この地で何千万回という世代交代を繰り返したオオクワガタがDNAから 欲している事なのか?様々な疑問を常に抱えながら温湿度管理ができるブリードルームの外で冬眠をさせている。