月夜野きのこ園ブリードルームでは、月夜野きのこ園での昆虫の飼育や産卵などについてを発信していきたいと思います。第23回は進化するためについてです。
新しい環境
引越をした。立ち上げから四年間で、二度目の引越だった。新しい環境は、空調能力が向上し、設備は充実している。ただ、設備良ければ「すべてよし」という訳ではない。殺すも活かすも、人の力次第なのだ。
環境が変われば、細かい修正が求められる。新しい環境特性を掴み、早期の最適化が必要だ。部屋の形状や空調機器の違いから、交尾、産卵、育成、羽化に適したエリアと設定方法を探していく。この間にも産卵、孵化は続き、虫たちは待っていてはくれない。
レイアウトの最適化も必要だ。新しい施設に移ったら、コストがかかるでは済まない。工数が増えないように、ムダ・ムラ・ムリを省き最適な人の動きと、それを実現するモノの配置を追求していく。同じお金をかけるのならば、種虫や材料につぎ込みたい。
設備のポテンシャル
計画段階で相当詰めても、予想できないことは起きる。問題を未然に感知し、素早く対処することが求められる。今までの知識と経験だけでなく、新しい知識を吸収していく必要がある。設備のポテンシャルを引き出すのは、人の力以外にない。(吉虫)