月夜野きのこ園ブリードルームでは、月夜野きのこ園での昆虫の飼育や産卵などについてを発信していきたいと思います。第14回は人に例えるとについてです。
ブリードを人間に例えると
飼育しているオオクワガタ達は箱入り息子に娘のようだ。物理的にも飼育ケースという箱の中にいるのでそのものだ。ブリードを人間に例えると滑稽である。でも、人としてのエゴに気付かされてしまう。
ルーツは個々に多々あるが初めてのブリード、孵化、羽化を経過し親になる。親として考えうる良い環境を整え、栄養価の高い食事を与えようと試行錯誤する。挙句の果てに嫁や婿の心配までする。人の親がするように子に期待をかけている。
親として自慢の息子、娘になって欲しいと思う。オオクワガタの世界では大型化や血統などがその部類だ。そのためにはお金をかけてでも頑張ってしまう。子が社会的に認められれば自慢できる。時に懐も温めてくれる。
来シーズンへの願い
晩秋。そろそろ子らを寝かしつける頃だ。来シーズンまでしっかり眠り良い子孫を産んで欲しいと願ってやまない。今年生まれた幼虫たちには多大な期待をかけてしまう。自分勝手だなと思ってしまう。だからこそ、その分、一頭一頭を愛したいと思う。