クワガタ、カブトムシの魅力と目標に向けて

私とクワガタ物語

月夜野きのこ園では、昆虫飼育で感じる喜びや出会った物語を皆様と共有したいという想いから『私とくわがた物語』というコーナーで飼育の魅力を発信していきたいと思います。第6回は通信販売部の平田健朗の物語。クワガタやカブトムシの魅力と仕事上の目標についてご紹介させて頂きます。

クワガタやカブトムシの魅力

こんにちは。通信販売部の平田です。仕事はお客様からご注文があった商品やクワガタやカブトムシを梱包・出荷したり、発酵マットや菌糸ビンなどを製造したりしています。月夜野きのこ園に入社して9カ月になりますが、入社早々クワカブに魅了されてしまい、ブリードを始めました。名前が一緒だからと親近感で飼い始めた国産ヒラタクワガタをニヤニヤと眺めながら飲んだお酒は一段とおいしかったです。交配させた国産カブトのセットから大量の幼虫が出てきた時は喜び以上に驚きでした。菌糸ビンで育てたニジイロクワガタが羽化した時には感動のあまり叫んでしまいました。現在はパプキンの交配に挑戦中です。そんな楽しいクワカブライフを送っています。さて今回はそんな私とクワカブのエピソードや思い出などをお話させていただきたいと思います。

『父の背中とクワガタと…』
「おとう〜さ〜ん!」薄暗い森に停めた車の中で、姿が見えなくなった父を不安いっぱいに呼ぶ平田少年。「お〜い」と返事をする父の声が遠く、さらに不安をあおります。「にいちゃんしっかりしろよ…」と冷めた目で見る弟を横目に「おど〜ざ〜ん!」と目に涙を浮かべながら何度も叫びます。そんなやりとりが続き、森の奥から出てきた父の姿を見ると安堵の気持ちと、手に握られたあるモノに歓喜の声を上げます。大きな黒い体に、頭部の耳のような突起。そしてゴツゴツとしたアゴ。そう、ミヤマクワガタです。家に帰り、ケースに入れられたミヤマクワガタの凛としたあの立ち姿は大人になった今でも忘れられません。また大満足にミヤマクワガタを眺める兄弟の後ろで一服する父の背中は私の憧れでもありました。そんな父の背中と ミヤマクワガタは私の大切な思い出の一つです。

カブトムシと子ども達

『カブトムシはセンセイ』
それから二十数年、私は保育園でたくさんの子ども達と一緒に過ごしていました。ある日、男の子達がイモ掘りをした後の畑で小さなカブトムシ(に、とても似ている虫)の幼虫を見つけました。その子達は。「センセイ、カブトムシの幼虫見つけたよ! お部屋で飼ってもいい?」と目を輝かせて私のところにやってきました。
しかし私は知っていました。その幼虫はカブト虫ではないことを…
。「カブトムシじゃないよ」と言うのは簡単でしたが、私はちょっといじわるな先生になってこんなことを聞きました。「飼ってもいいけどカブト虫って何を食べるか知ってる?」すると「ゼリー!」「スイカも食べるよ!」と自信満々に答える子ども達。なるほど、なるほど。さらにいじわるな先生は聞きます。「じゃあ、幼虫は?」「・・・・・」黙る子ども達。「ご飯がわからないとおなかすいちゃうよ。どうする?」悩む子ども達。しばらくすると「じゃあ、逃がしてあげる。」「かわいそうだもんね。」とそっと幼虫を畑の中へ…
なんて優しい子ども達なんでしょう!。しかし、本当は優しい先生は子ども達のカブト虫に対する「好奇心」や「優しさ」の芽を摘んではならないと、こんな提案します。「じゃあさ、幼虫が何を食べるか分かったら飼おうよ! みんなで調べてみよう!」と、昆虫図鑑を出しました。「見せて見せて!」と、子ども達はくぎ付け!残念ながら、その時は幼虫が何を食べるかは謎に終わってしまいましたが、カブトムシに目を輝かせ、夢中になる子ども達がとても印象的でした。
カブト虫って「かっこいい」だけじゃなく、自然の不思議や好奇心、命に対する優しさも教えてくれる、まさに子ども達に大人気のセンセイだなと思いました。

目標に向けて

『目標はサンタクロース』
さて、現在は子どものように目を輝かせ、好奇心で満ち溢れているお客様にクワカブや用品をお届けするお仕事をしていますが、この仕事をやる上で目標にしている人がいます。それはサンタクロースです。サンタクロースは子ども達のために素敵なオモチャをたくさん作ります。そしてきれいに包んで、クリスマスの夜が明けるまでに子ども達にちゃんとオモチャを届けます。
私たちの仕事も同じです。お客様により良い菌糸ビンや発酵マットを使ってもらえるように、またお客様がほしい時にすぐに手元に届くように、そして箱を開けた時には笑顔になるようにスタッフ一同日々努めています。私達がお客様にとって最高のサンタクロースになれますよう、今度とも月夜野きのこ園をよろしくお願いします。
最後までお付き合いしていただきありがとうございました。

hirataこれからも月夜野きのこ園の社員としてお客様に満足頂けるように日々、頑張っていきたいです。どうぞよろしくお願い致します!

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