コストダウンの道程は長いよ!

ブリードルーム

物価高の波は生活だけでなくブリードにとっても打撃だ。菌床、菌糸ビン、生体は原材料高だけでなく温度管理のための光熱費ものしかかる。コストダウンは即効性のある対策が限られ多くが時間を要する。予言していた?クワカブ研究所はコロナ前からパフォーマンスアップでコストダウンに挑戦していた。

オオクワガタのブリード成績は二○一九年にピークに達した(グラフ参照)。そこで元々の目標「1ケースあたりの幼虫数アップと菌糸使用量の削減」に舵を切った。当時は菌糸を詰めた小ケースを1メスあたり三個使っていた。新たな挑戦は産卵回数を二回に減らし、パフォーマンスを上げることでコスト減と幼虫数確保を目指すものだった。

ところが、想定外の出来事が起きた。コロナ禍へ突入した二○二○年に幼虫割出数は急減した。未だに原因不明だが、行った対策は種虫の見直し、温度管理方法の改良だった。二二年は総合パフォーマンス(グラウの青線)で六・六二と過去最高値を叩き出した。産卵のために使った菌糸量は過去最も低く、生産、管理、片付けに至る工数も同時に削減した。

コストダウンは使用量、消費量を減らすことだけでなく、一単位あたりのパフォーマンスを上げることでも達成できる。なぜなら、投入量は少なく、成果物を多くできるからだ。しかし、幼虫数はあくまでもブリード全工程の一工程だ。真のコストダウンは他工程の課題も解決しないといけない。ゴールは生まれた幼虫の羽化率を上げ、加えて平均サイズアップで市場価値も上げることなのだ。(吉虫)

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