村伝説、村の噂の真実~オオクワブリード

ブリードルーム

人は社会を作ると噂や都市伝説が自然発生する。社会は二人以上でも成立する。クワカブ研究所は小さな村社会だが、真偽不明な事柄がまことしやかに語られる。まさに都市伝説ならぬ村の伝説、人を惑わす噂話だ。村伝説や村の噂はデータと仮説・検証からはっきりさせなければ既成事実化されてしまう!

第一の検証は村の噂だ。「今年、幼虫頭数が減り失敗だった」である。幼虫頭数は週次でデータ確認しているため、「減少」は周知の事実だった。春シーズンの頭数は実際に前年同期対比三七%減(❶参照)だ。しかし、産卵させたケース数(一ペア三ケース)は前年よりも一八%少なく、ケース辺りの頭数は三・四頭から二・六頭と二三%減だった。

この「噂」は二つの要素を含む。一つは事実である頭数、もう一つは成功か失敗かという評価だ。評価は絶対的と相対的があるが、絶対値を設定できない以上、相対的に行う必要がある。図の赤い線は一ケース辺りの頭数だが、過去十二年で比較すると真ん中辺りの数値だ(❷を参照)。実際は成功でないが、失敗でもない平均的な結果だった。

次に村伝説「生まれた幼虫数が多い程、死亡率が高くなる」を検証する。この説は五年の間、再検証されてなかった。二○一七年からの四年間、グラフは一ケース辺りの幼虫頭数は死亡率と比例して動いていた(❸参照)。ところが、近五年は逆に半比例していた(❹参照)。つまり、村伝説は過去に正しいと思われた事が、近年のデータで否定された。

理由は「村伝説」が疑似相関だったからだ。相関は二つの事象が連動している状態だ。疑似相関は二つ事象が連動する様に見えるが、実際に第三の要素がトリガーになっている。人は思い込み、執着という特性を持つ。重要なことは(❺参照)、現場、現物から現実を観察、記録をして、分析、仮説の設定と検証から理解を深める作業を止めないことだ。(吉虫)

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