月夜野きのこ園では、昆虫飼育で感じる喜びや出会った物語を皆様と共有したいという想いから『私とくわがた物語』というコーナーで飼育の魅力を発信していきたいと思います。第10回は通信販売部の平田健朗の物語。趣味としての撮影と仕事としての撮影を通した体験をご紹介させて頂きます。
趣味と仕事
皆さんにんにちは。通信販売部・出荷生産部門の平田です。
突然ですが、皆さんの趣味は何ですか? もちろん「クワカブ飼育!」と答える方がほとんどだと思いますが、他の趣味をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思います。
ちなみに私、平田は写真を撮ることが趣味です。もちろん、ど素人です。被写体は風景がほとんどですが、やっぱり水着の女の子が…いえいえ、人物を撮るのが楽しいですね。
さて、そんな趣味が社長の目にとまり「平田君、月虫で掲載する写真を撮ってくれないかい?」と話を頂き、作業の合間を見てクワカブ達の写真を撮っています。
今回は写真撮影中に起きたちょっとした事件の話を1つ聞いてください。
初めての経験
『ワタシの初体験』
タイトルを聞くとアブナイ話のようですが、誤解のないように…
現在、月虫では今まで撮ってきた写真に加え、私が新たに撮った写真が掲載されています。その中には虫を手に乗せて撮っている物が何枚かあります。おとなしい個体はいいのですが、力が強かったり、暴れん坊の虫だと一苦労。特にパラワンオヒラタクワガタは非常に好戦的で正直「こいつだけは絶対乗せない」と誓っていました。
ところが撮影した写真をチェックしていもらっていると「平田君…大きさが解らないから手に乗せてみよう!」と指示が下ったのです。
正直ドキッとしましたが、まだ経験のなかった私は「大丈夫だろ」と意外と楽観的でした。
ところが、それ想像以上でした。
手に乗せた瞬間、早々に手のひらを攻撃してくるのです。かろうじて避けながら撮影していると…嫌な予感がしました。そう、彼は狙っていたのです。私の親指と人差し指の間のあの柔らかい部分を…
「まずい!」思った瞬間にはもう遅かったのです。痛烈な痛みと冷汗が一緒に襲いかかってきました。声にはならない声を出して、引き離そうとする私に、さらに彼は攻撃を仕掛けます。
ギリギリ…。まるでどうすれば痛いのか知っているかのように挟んでくるのです。ああ、思い出しただけで…
そんな攻防が約1分間続き、ようやく放してくれた彼。
正直惚れました(笑)
月虫の写真
月虫の写真1枚1枚にはこんな裏エピソードがあります。そんなことを思い出しながら、ぜひ月虫のページを楽しんで頂けたらと思います。
お付き合い頂き、ありがとうございました