ブリードの悩みをAIに答えてもらった!

ブリードルーム

今、悩みがある。誰に相談すべきか。そうだ、噂のチャットGPTに聞いてみよう。

「オオクワガタのブリードですが、オスは五世代目でサイズアップしなくなりました。どうしたら良いでしょうか?」数百頭の種虫を掛け合わせ、一、二、三世代は順調にサイズアップして八○ミリに乗せたが、四、五世代目は八三ミリで頭打ちになった。

チャットGPTは答えた。要約すると、解答は次の組み合わせになる。
1、遺伝子プールの拡大(新たな種虫)
2、餌の見直し(餌の質、栄養価増)
3、環境のカイゼン(温度、湿度、光)
4、繁殖方法の見直し(…具体性なし)

遺伝子プールの拡大はコスト増で成功確率も未知数だが最も明朗な方法だと思う。二、三、四はつまり飼育方法の見直しだ。設定の組み合わせが多く難解だが、AIは具体的な答えまで導き出せなかった。

ライバルのグーグルBARDにも尋ねてみた。BARDは3つの答えから最も合っていそうなものを選べる。
1、遺伝的要因(大き目の種虫を用意)
2、飼育環境(餌、水、温度、湿度)
3、ストレス(環境要因、個体の争い)

遺伝子的要因は新たな大型種虫を加えることが答えだ。飼育環境の提案はより具体的で温度二五~二八℃、湿度六○~七○%となっていた。実は昨年からこの環境を中心に育成している。この解決策は結果につながるかもしれないが、三令幼虫の死亡率が上がっているという悪い報告も上がっている。

ストレスとサイズアップの関係は盲点だった。確かに飼育環境(方法)は虫に対して過剰なストレスを与える最大の要因だ。検討中の試みは大型個体の羽化不全を防ぐために大型菌糸ビンを使用する事だ。とどのつまり、AIはひとつの情報源であり、答えの核心は自分と虫の対話で見付けるしかない。(吉虫)

タイトルとURLをコピーしました