カワラ菌糸って何モノだ?~構造の理解

ブリードルーム

最近、ユーチューブで先端科学者の動画をみている。筆者は天文学や物理学、科学全般が好きだ。一方で仕事は生産管理、品質管理が中心で工学寄りだ。動画を見まくって気付いたことがある。一流科学者は現象と原因を取り巻く構造全体を理解しようとする。

話は変わるが、過去の記事で書いたがカワラ菌床で失敗後、主な取組みは種虫数の回復とカワラ菌糸の理解度を深めることだ。種虫数は血の入替と平行して順調だが、ブリードに年単位かかるため二○二五年が山場だ。カワラ菌糸の理解は平行して進めているが、どうもすぐに答えが出そうもない。

最近やった実験はカワラの菌糸ビンを十八~二十℃の環境で使用することだ。結果は幼虫を入れる前から菌糸の成長が著しくフタ近くまで進出してきた。とりあえず、厚く成長したカワラ菌糸をはいだ。二週後、菌糸はまた成長したが、今度は硬化(いわるゆゴム化)して使える部分が減っていた。カワラ菌糸って一体何モノだ?

詳しい人が周りにいなかったため、チャットGPT4PROと会話してみた。カワラ菌糸はリグニン分解、オオヒラタケ菌糸はセルロース分解を主とする相違点がある。リングニン分解はセルロース分解に比べて時間がかかる。カワラ菌糸は分解に時間を必要とするが、好気性で活発に木材を覆う特性がある。菌糸は二十℃以下で活発に成長するヒントもあった。AIの情報は鵜呑みに出来ないのでこれから裏取と実験をする。

構造全体を丸とした場合、構造内部は現象(認知できる状態)と接道(変化)によってつながる。接道の周りは環境や関連法則が取り巻き変化を起こす。工学的な思考は現象の接道を探ることに重きを置くが、一流科学者は構造全体を理解しようとする。筆者も構造の理解を深めれば、より良いカワラ菌糸の管理方法に到達できるかもしれない。(吉虫)

タイトルとURLをコピーしました