月夜野きのこ園ブリードルームでは、月夜野きのこ園での昆虫の飼育や産卵などについてを発信していきたいと思います。第34回は「バラ色の現実!?」についてです。
期待と不安
バラ色の予感?それとも期待値?幼虫の割出しをする時はいつも、ワクワク、ドキドキする。爆散でもうれしいし、大型の幼虫が出れば、さらなる期待感で胸が一杯になる。立派な成虫に羽化させられるか、一抹の不安もあるが、期待値が買ってしまう。
ペアリングする時は、楽観的過ぎるくらいに成功のイメージを持っている。だから、結果が悪いとかなり凹む。ペアリングの時期と割出の時期がほぼ被っている時、前回のペアリングの結果で気持ちがなえても、作業のペースは緩められない。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言うように、割出しが始まれば楽観的な自分に戻る。
やるべきことをやる
ダメだった時、反省会でいつも同じ結論が出る。「もっとできたはず!途中の過程をきちんとやろう!」効率を求め過ぎたこともある。面倒になり楽をしようと、企んだこともある。まさに弱い自分との戦いである。
期待値の通りの結果を求めるなら、やるべきことをトコトンやるしかない。ひとつ一つの管理や作業に集中するしかない。一方で予感はあてにならないが、近道をせず淡々とプロセスをこなせれば、バラ色の現実がやって来るのかもしれない。(吉虫)