ブリードルーム

ブリードルーム

失敗を可視化から暴く

「失敗した」 そんな言葉が二〇二〇年夏に脳内を木霊していた。失敗とは累代中のコアな幼虫を十分に産ませられなかったことだ。二〇二〇は秋から挽回のために時間を費やしている。とは言え、三月からは新ブリードシーズンが始まる。計画作成時に伴う二...
ブリードルーム

ニ〇二〇年の振返り~過去記事の実証【後編】

後編は約二年前の記事『「1458家」の興隆!サイズアップの血筋?』が実証されたことについて書きたい。「1458家(系)」は、第一世代の父「T0364系」と母「T0273系」から生まれた第二世代の兄弟を指す。第三世代の子孫はサイズ...
ブリードルーム

ニ〇二〇年の振返り~過去記事の実証【前編】

ニ〇二〇年も暮れ、今年の漢字は「密」だった。筆者は「禍」と予測したいが二位だった。クワカブ研究所の漢字は「可」としたい。「可」は成績なら秀、優、良、可、不可と下から二番目だが、一方で可能性の「可」でもある。 オオクワガタ選抜方式ブリー...
ブリードルーム

些細なことでもデータ化してみよう

~オスとメスが羽化するタイミング~ 森羅万象の理を楽しめば、人生は楽しめると信じている。現代人は拙速に原因を限定したい傾向にあると誰かが言った。ビジネスとなれば、さらにその傾向は強くなる。生き物の世界はパラメーターが多く、むしろ、じっ...
ブリードルーム

本当に分かること

頭で分かっている事は、心の動きで書き換えられることがある。 一昨年の東京マンション実験は、だめだと思われた後肢に異常があるオオクワガタのメスでペアリングを行った。結果は幼虫が生れ大成功だった。しかし、サンプル数は僅かワンペアで、後肢が...
ブリードルーム

意に反する結果と向き合う

~羽化不全と遺伝の実験~ 人は答えを早く見付けて、安心したい生物なのだろう。事象がいかに複雑でも、少ないサンプル数でも、疑うべき権威の声であっても、人は都合の良いエビデンスを、理想的なストーリーに変換して視野を狭めてしまう。決めつけた...
ブリードルーム

変形オオクワの形状は遺伝するのか?

~「ImageJ」を初体験~ 日本はIT化が遅れているとコロナ禍で痛感した。行政は脱アナログできない姿を浮き彫りにした。自分はどうだろうか?ウィルスの写真はどのソフトで加工されているか、調べると生物学で使われる「ImageJ」というフ...
ブリードルーム

死亡に関する集計Ⅱ

~成虫になれなかったオオクワ達~ ブリードは、死を身近なものにする。陽の光を浴びる分野がサイズならば、死はその影であり、一対を成している。前回は、成虫時の死亡傾向について、クワカブ研究所のデータから分析した。今回は、幼虫割出から羽化ま...
ブリードルーム

死亡に関する集計Ⅰ

~オオクワガタ成虫の生死~ 新型コロナウィルスは、人類に病と死の問題を突き付けた。昆虫の生死に日々向き合うクワカブ研究所は、今こそ虫たちの生死を語る時と考えた。今回は成虫の生死を、過去七年分のデータで見ていきたい。集計対象は、交尾をさ...
ブリードルーム

今、思うこと

新型コロナは身体への脅威だけでなく、心理的な影響もあり、詩など詠みたくもなる。   国自粛を促し人出なし   桜人に関せず春に咲く   時流れ新緑にも涙する   病は宇宙の理のままに 思いだけ淀み沈殿する クワカブ研究所の仕事は、常に...
タイトルとURLをコピーしました