ブリードルーム

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そこに野山がある限り

この写真は二二年五月十日に撮影された。今年もまた田植えの季節がやってくる。私は歴史好きで繰り返す営みも好むが、繰り返される災害、疫病、危機も慈愛と感嘆を持って見つめている。コロナ禍は過去の疫病から三年で落ち着くだろうと予測していた。時代はら...
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巡り合い!低栄養、低温下の幼虫

レアケースの話は記録に残しておくべきだろう。内容は面白いか分からないが、何かの役に立つかもしれない。二年前、クワカブ研究所は四カ月から六カ月の間、マットの入った二○○㏄カップに低温状態で保管されたオオクワガタの幼虫を受け取った。この条件下に...
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六年越しでも忘れずに自社血統を評価

自社血統(仮)は二〇二二年羽化オオクワガタに貢献しただろうか。六年前、大型化した個体の一部は共通の種虫から来ていたのを見付け、系統番号を付け自社血統(仮)とした。筆者はその子孫を追いかけることを決めた。二○二二の羽化割出が終わり、データ数は...
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オオクワガタ多頭数飼育のラスボス

「大きな問題は部分的に解決していく。」この成句は米国心理学者の著作を稲盛和夫氏が訳監した「今できることから始めよ!」に書かれている。クワカブ研究所はブリードという大きな問題を、好不調の波や限られたリソースの中で一つ一つ解決してきた。二○二三...
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コストダウンの道程は長いよ!

物価高の波は生活だけでなくブリードにとっても打撃だ。菌床、菌糸ビン、生体は原材料高だけでなく温度管理のための光熱費ものしかかる。コストダウンは即効性のある対策が限られ多くが時間を要する。予言していた?クワカブ研究所はコロナ前からパフォーマン...
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評価するって難しいよ

クワカブ研究所は新しい菌のテストを行っている。菌床や菌糸ビンのコア材料である種菌はブリードしてはじめて評価できる。昨年の秋にスタートしたオオヒラタケ系の新菌テストは羽化割出が終了するのを待つだけになった。問題点は評価方法だ。評価ポイントは①...
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恥を忍んで大反省会~Hヘラ編

「Hヘラのブリード、はじめました」と言いたいところだが結果は微妙だった。時に報われないこともあるが挑戦は勉強になる。本音は恰好の良いところをみせたかった。今回のテーマは恥を忍んで失敗の考察としたい。まずは結果だが十八ペア中、四ペア計二十九頭...
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岡山レッドアイ五代!その未来は?

「親が同じクワガタは五世代まで繰り返し累代できるが、六世代目でぱったりと産まなくなる」と聞いたことがある。これは経験則なのか、都市伝説なのか。十年前に、たまたま入手した岡山産レッドアイ血統は昨年でちょうど五世代目の羽化を終えた。同一の親から...
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古人の叡智はブリードに通ずる

『覆水盆に返らず』は中国の故事で、一度したことが元に戻せないことをいう。昆虫のブリードはこの言葉がよくあてはまる。やってしまった事は悔やむより未来に向かい再発防止や深い理解に役立てたいものだ。筆者が大切にする古人の叡智は意外と昆虫ブリードに...
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ふりかえり

時は川の流れに例えられる。人の取り組みが単純に一本の川の様ならば、ふりかえりは簡単である。ブリードは前にしかけた虫が羽化する前から、次のペアリングを始めることがざらにある。時間軸が並行する中で、ふりかえりはいつやるべきだろうか。クワカブ研究...
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